「新宗教辞典」(東京堂出版発行)の「実践倫理宏正会」

 「新宗教辞典」(昭和59年東京堂出版発行)から「実践倫理宏正会」についての記載を引用する。

(引用開始)P123より
 実践倫理宏正会(社団法人実践倫理宏正会)

 東京都千代田区九段北1-14-1
〔成立〕上廣哲彦(明治39年<1906>3月~昭和47年<1972>10月6日)によって創立された。朝起実践を基軸として徳福一致の生活道をすすめ、人生に生き甲斐と幸福を拓き、倫理文化を宣揚し、もって社会の平和と福祉に寄与せんとする社会教育団体(社団法人)(「青年と倫理」誌より)
 会祖(初代会長)上廣哲彦は、広島市東観音町に生まれ、広島山陽中学、広島私立真宗学院(昭和7年)を卒業、昭和18年には三菱重工に入社、昭和20年8月には広島において被爆した。戦後、昭和21年5月に生活倫理実践会を主宰、同26年5月に上京し、東京の武蔵野市吉祥寺に実践倫理宏正会を設立。同28年には、社団法人実践倫理宏正会とした。社団法人定款第四条に、その目的を記して、「この法人は生活の改善、道義の昂揚および文化の発展を図るため、生活倫理を実践することを宏めると共に、これを各人の生活に融合せしめ、人生の苦悶を解脱し、人と争わず、家庭を明朗化し、各々の業務に奨励せしめ、人類永遠の平和を目標に、祖国の再建に資することを目的とする」とある。昭和47年には、東京の九段に本部会館を建設、その直後の同年10月6日、心不全のため逝去した。現在は長男の上廣榮治が二代目会長に就任している。昭和28年4月1日、社団法人設立許可。
〔教え〕上廣哲彦は、戦前、戦中、戦後の道義の頽廃を契機にして、遠い昔から人倫道徳が説かれてきたにもかかわらず、これが守られていないのは、「結局のところは、人間生活の現実(幸と不幸)が道徳的に証明し得られないからだということ」、すなわち、「道徳的に生活をしても必ずしも幸福とならず、道徳に外れても、必ずしも不幸とはならない」ということにあると考え、研究、実践、実験を重ねて、「守れば例外なく幸福になり、はずれれば不幸になるという、真に正しい人間の生活道」、すなわち自然の法則による倫理をうちたてた。
 この実践倫理の考えは、「運命は自ら招き、境遇は自ら造る」のことばに代表される。自己を中心として展開する生活環境は、すべて自分が作り出す過去、現在の生活に起因しているということである。
 「人は理由なくして病気になり怪我をし、あるいは経済的に苦しむものではない。自分の誤りに気づかせ、人として歩むべき道-この軌道にのせるために、神の導きが形をともなって現れたのである。従って原因を探求することなく結果ばかりを解決しようとしてもだめで、肝心の本体・原因を取りのぞくように心をくばらなければならない。であるから、病気、怪我などはその原因となっているものの不足を気づかしてくれるものであるから、すべてのことがありがたく、感謝しなければならない」とする。
 その教えによると、
 一、心身相関。肉体と心(精神)は別のものではなく、表裏一体をなすものである。肉体に何か故障(病気)があるのは、心に変わったところができている証拠である。病気の原因になっている心の間違いを取り去れば、病気はなおる。
 二、夫婦・親子・兄弟・家族・職場などにおける人間関係に不都合が起きるのは、その原因を相手に求めていたか、そうではなくて、自分の心が相手の心に映っているのであるから、自分を改めることによって解消する。
 三、仕事がうまくいかないのは、その原因となっている自分の心の行いを改めることによって順調になる。
 四、祖孫一心。祖先と子孫は一心。親子は一体である。子供の悪いくせや病気は、親に原因がある。
 五、その他、総ての不幸・苦痛災難は、生活道の間違いから、又、己の心や行いの不自然さの反映であるから、その原因を、生活法則(倫理)に乗せて直せば、今までの不幸・災難・病気は、おのれの能力を高め、個性を伸ばしていく上に、なくてはならぬ天の恵みであると、喜んで受けとられるようになる(苦難福門)。
 実践倫理は、日常の生活実践を通して、一つ一つ身体で感じとり、体得していく生活の法則であり、その倫理実践の第一歩として、朝起きを実践している。
〔朝の誓〕(会友五か条)(五つの誓ともいう)
今日一日 三つの恩を忘れず 喜んで進んではたらきます
今日一日 人の悪をいわず 己の善を語りません
今日一日 気付いたことは 身がるに直ぐ行います
今日一日 腹を立てず 不足の思いをいたしません
今日一日 三つの無駄を排し 新しく大地に生き貫きます
 (「三つの恩」=社会の恩、師の恩、親の恩。「三つの無駄」=物の無、時の無駄、心の無駄)
〔用語〕「みそぎ」=己を捨てて、世のため人のために身をささげていく実践によって、人は心のうちに眠っている純真無垢の本性をとりもどすことができる。そこで、さまざまな場を通してこの研鑽につとめているのであって、一般に「みそぎ」とは、朝の清掃をいうが、チリを掃き清めつつ、実は心のチリをはらっているのである。「三つの恩」「三つの無駄」=前掲
(以下略)

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